T様邸新築工事-1
T様邸新築工事-1
T様邸新築工事をご依頼いただきました〈こだわりの標準仕様(断熱・軸組・制震)〉
<画像説明>
(1)リビングダイニングからロフトを見上げた内観です。今回最も力を入れた部分です。ロフトの手摺は積層板の一枚板をくり抜いて作りました。ロフトを支えるキッチンとの間境壁は地模様(ラフ面)のレンガ調湿式タイルで仕上げました。
(2)床下エアコンや収納を1枚のカウンターの下にまとめて、リビングの一角に書斎の機能を持たせました。冬にエアコンで床下の基礎空間を温めると、床に開いた給気口から暖気がゆっくりと上がり、各部屋を暖めます。各部屋にはそれぞれ床に排気口があって、汚れた空気はダクトを通して熱交換機に送られる仕組みになっています。
(3)TVボードを作るにあたって、お施主様が長年大切に保管されていたスピーカーを埋め込みました。ボードの下はお掃除ロボットが通れるように13㎝の隙間を作っています。
(4)寝室とトイレの間にゲスト用の洗面台を設置しました。また日中に廊下が暗くならないようにということで天井近くにFIX小窓を設けました。
(5)和室は壁の仕上げに高千穂シラスの内装塗壁を採用してみました。自然素材100%ということで、消臭や調湿・健康効果を期待して今後積極的に採用していこうと考えています。
(6)コンロがIHで内装制限がないので天井には杉板を張ってみました。杉板に限らず木質天井は天井の低さを緩和する印象効果があるようです。今回ロフト下の天井にも採用して持ち出し梁とともに存在感を増すのに一役買っています。
キッチンの背面収納は食品庫や冷蔵庫設置スペースを兼ねています。限られたスペースを有効活用数するために作り付けとしました。使い勝手を考え、下は扉無し、上は扉有りとし、扉開き防止ストッパーを付けました。これなら地震の際も物が落ちてくる心配はありません。
(7)ロフト階段は取り外し可能な梯子です。一人で持ち運びできるように側板はパイン材、段板はゴムの集成材とし、軽さと強さを兼ね備えるようにしました。
(8)ロフトの床にはコスト削減も兼ねてパイン材の無塗装フローリングを採用しました。天井高さが1M40㎝しかないのでここで過ごす時間は座っているか横になっているかどちらかです。無垢の材料に触れてゴロンと横になる・・・ロフトの楽しみ方は人それぞれ。住み始めてからの感想を聞くのが楽しみです。
(9)ウッドデッキをウリン材で作ってみました。セランガンバツやサイプレスと違って最初、雨に打たれると赤い樹液のような汁が出てちょっとびっくりしました。ウリンはデッキ材の中でも最高級なので、これから経年変化を見るのが楽しみです。
(10)トイレはコストを抑える意味で手洗付・タンク式を採用し、壁厚収納や、折り畳み式ステンレス棚など必要最小限の機能を持たせました。壁は全面にパネル下地をしているので手摺の取付にも対応可能です。